良い酔い心地。
ほろ酔いです
日によって酔い方が違うのですが今日は良い酔い心地です
さて、今日はやりたかった本の紹介です
ジョルジュ・バタイユの『内的体験』
内的体験 無神学大全 (平凡社ライブラリー) [ ジョルジュ・バタイユ ]
ダダやシュルレアリスムの思想が好きでそれに関連する本を読んでいましたが、
その中の一つ酒井健さんという方が書かれた『シュルレアリスム』
がまあ面白くて
今後徐々に文章にしていけたらと思いますが、
私の関心がある分野は元々、ルドルフ・オットーの提唱するところの
”ヌミノーゼ”に近いのです(私の場合、宗教的意味に限られませんが)
非合理的・非理性的なものに惹かれて、
思想に限らず、宇宙の話も生物の話も物理の話も全部面白い
どんどん話が脱線していくので元に戻します
酒井さんは、バタイユの研究者だそうで
『内的体験』はそんな私にはもってこいの書籍
内的体験を本当に大まかに説明するとすれば、
漠然とした内的運動であって、以下なる対象にも依拠することなく、指向性も持たない*1
体験であり、
それ本来の性格である偶然性、瞬間性、主観性、無用性(無意味さ)を回復する*2
もの、と言えるかもしれません
また、これは宗教的意味(信仰と協議)を持たず、
恍惚感と同時に様々な矛盾した状況に身を置くことになります
西洋の方だし、元キリストの教の方なので共感できない部分もありますが、
固有名詞を挟まない記述については読み進めるのがもったいないと感じるほど
読み応えがあります
私の場合、同じく酒井さんの著書であった『バタイユ入門』
から読み始めましたが、『内的体験』はやっぱり難しい
私は彼の好きな哲学者を全く存じ上げていないので
引用したり、それを用いて論を展開している部分は理解しているなんて到底思えません
分からないところもありながらもとりあえず読み進めています
ニーチェ、いつかは読むのでしょうかね~・・・?
今日はいっぱい本を紹介してしまいましたが次回はその内容を色々話せたら良いですね
書ききれないほどの面白い記述が彼の書籍にはいっぱいあります
最後に、メモ程度にバタイユの記述を載せておきますね
沈黙という語もまた音であり、語るとはそれ自体、認識すると思い込むことであり、もはや認識するまいとすれば二度と語らぬほかはあるまいということだ。(中略)言葉、逃走にしか役立たぬ言葉が、私が逃走をやめたとき、私を逃走へと引き戻す。*3